● PDF No Text・よくある質問「トラブルシューティング」

1.変換後のファイルの画質が悪くて、文字がぼやけています。
変換設定で、「一時ファイルの画像解像度(dpi)」の数値を上げてください。デフォルトでは100になっていますが、たとえば150にしたらどうなるかなどお試しください。ファイルサイズが大きくなりすぎる場合は、その兼ね合いをご検討ください。

また、DPIが100の場合、最も一般的なA4縦型のPDFで初期表示倍率を72%に設定していますが、横型のPDFなどの場合、横スクロールが出ないように表示されるようにしている関係で、表示倍率が72%より低くなって、そのため文字の輪郭に多少ギザギザが見えたりする場合があります。ですから、横型のPDFの場合、表示倍率を72%前後に設定しなおせば文字がくっきりとなるという場合がありますので(72%より大きくしすぎると、かえって汚くなる場合があります。)、一度お試しください。

72%に拡大するとくっきりする場合は、「解像度の最も低い環境として1024×768ではなく、1280×720を想定する。」の機能を有効にしていただくと、表示が改善するかもしれません。

2.変換後のファイルで、画像に筋が入っています。
変換設定で、トラブルシューティングの「Windows GDIを使用しない。」を使用してみて、結果がどうなるかご確認ください。

3.変換後のファイルで、真っ黒やグレイに描かれている画像があります。
変換設定で、トラブルシューティングの「Windows GDIを使用しない。」を使用してみて、結果がどうなるかご確認ください。

4.変換後のファイルで、画像の一部が欠けているものがあります。
変換設定で、トラブルシューティングの「Windows GDIを使用しない。」を使用してみて、結果がどうなるかご確認ください。

5.変換後、PDFファイル内のリンクが効かなくなりました。
できる限りリンクを復元するようにする設定を利用しても、100%ではないため、ご迷惑をおかけします。考えられる原因と対策をご紹介します。

  • 意外と多いのが、もともとのPDFでリンク設定されていなかった場合です。しおりなどの設定が項目だけ作成されていてリンク先が設定されていなかったケースです。また、PDF作成ソフトや作成方法などにより、URLと思われるところやメールアドレスが自動リンクになっていないケースもあります。

  • リンク自体は設定されているのですが、PDF自体にエラーが含まれているために、リンクが全然違う座標に設定されている場合です。これを発見するためには、「デバッグ目的で、リンク機能でリンクを設定したところが見えるように、リンクを枠で囲む」の設定を一時的に有効にしてみてください。それでも発見できない場合は、PDFの拡大率を小さくして、PDFの周辺まで全部見えるようにしてみてください。

  • また、エラーログを参照していただくと、「リンクが存在すること自体は検出できているが、ジャンプ先が取得できなかったので、手動設定が必要」のような旨のエラーメッセージが残っている場合があります。その場合は、そのエラーログを頼りに、手動で再編集していただければと思います。

6.トラブルシューティングの「Windows GDIを使用しない。」を使用しても、正しく変換されません。
その場合は、そのPDFに限っては、正しく変換できない可能性があります。解決を約束することはできませんが、サポートに御相談ください。秘密は守りますので、現物のPDFを提供しいていただくことが解決のための最低必要条件となる場合もあります。

7. 処理が遅いです。
PCの性能にも拠りますが、PDFによって処理に時間がかかる場合があります。PDFのページ数だけでなく、コンテンツ(文字情報量など)にも拠ります。申し訳ありません。

8.加工後のPDFファイルのファイルサイズが巨大すぎます。
加工に関する設定で、「一時ファイルの画像解像度(dpi)」をデフォルトの100よりも大きく設定している場合は数字を調整してください。また、「PDFのセキュリティを無視する特定のOCRソフト「C」や「D」対策を行う」にチェックをされている場合、チェックを外してみてください。

なお、それでもオリジナルのPDFファイルの10倍以上のファイルサイズに膨れ上がる場合もありますが、現時点では仕様です。可能であれば、Acrobat® Professionalで読み込んでいただいた後、最適化処理をしていただき、ファイルサイズを圧縮してください。当ソフトにファイルサイズの圧縮機能はございません。

9.しおりを復元するようにしたら、しおりに含まれる文字は検索対象になります。
仕様です。しおりに含まれる文字も含めて検索させたくないという場合は、しおりを復元しないように設定してください。

10.しおりを復元しましたが、一部正しくない場合があります。
稀にそのようなケースがございますが、現在のところ仕様です。すみませんが、Acrobat® Professionalなどの製品で再編集してください。

11.特定のファイルで「予期しないエラー」が発生して処理されません。
一度お試しいただきたいことは、フォルダー単位でのバッチ処理をされているのであれば、そのPDFファイル単独を選択して処理してみてください。原因ははっきり分かりませんが、一つずつ処理すると問題なく処理される場合があります。

また、「PDFのセキュリティを無視する特定のOCRソフト「C」や「D」対策を行う」を利用されている場合、処理中に負荷がかかりますので、この選択肢を外してみてどうなるかご確認ください。その他、dpiをデフォルトの100から変えている場合は、100の場合はどうかをお試しください。

また、「Windows GDIを使用しない。」にチェックされている場合はチェックしないようにした場合はどうなるかご確認ください。その逆に、「Windows GDIを使用しない。」にチェックされていない場合は逆にチェックするようにした場合どうなるかご確認ください。

その他、設定ファイルと、現象を再現できるPDFファイルを添付してサポートにお送りください。PDFファイルが2MB以上の場合は、どこかのサーバにアップしていただいてダウンロードできるようにしてください。メールに添付するのは避けてください。

12.Firefoxでアクセスした場合に、Firefox内蔵のPDFビューアが印刷禁止の設定を無視します。
PDFという規格自体の限界であり、Firefoxの実装に基づく仕様です。Adobe社のAcrobat&redg;で加工したPDFでもそうなります。

FirefoxでもAdobe Readerプラグインでの閲覧を強制できるように、弊社姉妹商品の「PDF No Save・AJモードもしくは「PDF No Save・HTMLモード」を併用することをご検討ください。

13.加工したPDFファイルを、Google Chromeで閲覧すると、巨大に表示されすぎて、見にくくて仕方ありません。
DPIをデフォルトの100から変更されているのではないかと思われます。

当ソフトで加工すると、ファイルの物理的サイズ(width/height)も大きくなるため、表示倍率を調整して(=小さくして)、Adobe® Readerでは(初期表示での)見た目の大きさがオリジナルのものと同じになるようにしています。DPIがデフォルトの100の場合は、表示倍率が72%になるようにしています。DPIが200なら表示倍率は半分の36%です。DPIが300なら表示倍率は3分の1の24%です。DPIの値と表示倍率は、反比例の関係になっています。

しかしながら、Google Chrome内蔵のPDFビューアはこの設定をサポートしていないため、DPIをデフォルトの100よりも大きい数に設定している場合は、次の対処法を取ってください。DPIがデフォルトの100であれば、以下の対処は不要です。なくても、閲覧に支障は無いです。

●通常のリンク方法
<a href="hogehoge.pdf">PDF</a>

●Google Chrome対策のリンク方法
<a href="hogehoge.pdf#zoom=24">PDF</a>(300DPIの場合)

「#zoom=24」が「ズーム率を24%にしろ」という命令になります。この対策を採っていただかないと、Google Chromeでは、横スクロールしないと全体が見えなかったり、モニター内に表示されている情報があまりにも少なくて読みにくくて仕方が無いということになります。

 ズーム率の「24」などの数字は、Adobe® Readerで該当ファイルを表示させることにより、もっとも適切な数値を知ることができます。ただし、横型のPDFなどの場合でエラーコード「convert_image_horizontal_scroll001」や「convert_image_horizontal_scroll002」がエラーログに残っている場合は、ズーム率の指定はかえって副作用(解像度の高いモニターで無駄に小さいズーム率になる場合)がありますので、下記に紹介します方法で、ユーザー各自がPDFを適切な表示になるように調整してください(もしくは、その方法をエンドユーザーの方に教えてあげてください)。

また、Google ChromeではPDF表示時にPDFの右下のほうに、右の画像のようなコントロールが表示されている(表示させることができる)はずであり、一番上のボタンが「ページサイズに合わせる」と「ウインドウ幅に合わせる」に切り替えるためのボタンになっていますので、いざという時はこのボタンを使用してください。

14.Windows10のMicrosoft Edgeの内蔵PDFビューアで閲覧できません。
Microsoft Edgeの場合、2016年5月20日現在、PDFのセキュリティ「256bit AES暗号化(level8)をサポートしていないため、推奨設定で作成されたPDFにMicrosoft Edgeでアクセスすると、



のようなエラーメッセージが表示されます。

暗号化の設定を緩くすればMicrosoft Edgeでも閲覧可能になりますが、OCRソフトを兼ねていますので、設定変更は推奨しません。

(関連FAQ)
 256bitAES暗号化(level8)で暗号化すると、Microsoft Edge(Windows10)でアクセスした時に「PDFを開けませんでした。何らかの問題により、このPDFファイルを開くことができません。」というエラーメッセージが表示させます。こちらが準備したエラーメッセージを表示するうまい方法はないものでしょうか?

15.PDFファイルの拡大率を上げていくと、汚くなります。
オリジナルのPDFと違って画像ベースになっていますので、拡大しすぎると汚くなります。そのため、当製品では100dpiの場合で72%の表示倍率を基本としています。それより大きくすると、汚くなります。